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しらたまでんせつ

歴史 【伝承】

 
 
その昔、病気の母に食べさせるものがないかと探し歩いていた娘が
あやまって崖から海へ落ちてしまった。
気づけば岩礁の上におりなぜか手に大きな鮑が握られていた。
娘は空腹だったが「こんなに大きな鮑ならきっと母様も精がつく」と食べるのをためらった。
すると鮑の中から見たこともないきれいな白い珠が出てきて
「おまえは真に正しい心を持つ優しい子です。
 助けが来るよう祈りを届けてあげましょう」
という声が聞こえた。
娘はこれはきっと珠世藝さまの声に違いないとその珠を大事に持って祈っていた所、声の通り、銛漁に出てきた者に見つけられ無事に村へ帰ることができ、鮑を食べた母も元気になった…と言い伝えられている。
そのため「神様からの贈り物」「吉兆のしるし」とされており主に魔除けのお守りとして身につけたり、刀剣の装飾などに使われた。
 
     
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