筆者
榊 一郎
Twittert @ichiro_sakaki
代表作
「まじしゃんず・あかでみい」シリーズ
「棺姫のチャイカ」
「神曲奏界ポリフォニカ」シリーズ
「アウトブレイク・カンパニー」シリーズ
「覇逆のドラグーン
〜落伍竜機士は運命の姫と、暁の極光世界を翔け上がる〜」
他多数
登場人物
宇侘方 蓮志郞
宇侘領を治める領主の末子。
領内を人助けして回っている。
女好きだが、恋愛至上主義の為まだ童貞。
蓮志郎の相棒かつ幼馴染。
表向き従者のようにしており、人前では蓮志郎をたてて「蓮志郎様」と呼び、丁寧に話すが、内容はなかなかの毒舌。
聡杜から紺天教の布教にやってきて村に居着いている僧侶。
まだ若いが知識もあるため、村人から信頼されている。
「征誅刀」について、知っていた。
殺人が続く村の娘。
山中で熊に襲われたところを、蓮志郎と小竹丸に助けられる。
器量良しでよく働くが、村では厄介者とされている。
あらすじ |
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砂士の時代。陽岐地方の西側に「宇侘」という国がある。 領主家である宇侘方家は善く土地を治めていたが、戦乱の時代が続き領内にはまだまだ悪鬼・幽鬼が 多く出没していた。 とある山中の村にて、唐突に首が斬り落とされるという殺人が起こる。 原因は何かわからぬうちに一人、また一人と殺されていった。 そんなある日、村の近くを旅する二人組の姿が在った。 一人は腰に大小の刀を差した武士・蓮志郞。 もう一人は長身痩躯の美麗な青年・小竹丸。 村で殺人について聞いた二人は、事件を解決するべく立ち上がる!! |
第一話雨の中、小竹丸は土砂崩れにより亡くなった村人の棺桶を眺めて佇んでいた。 |
第二話雨上がりの山中を進む青年が二人。 一人は汗だくで、気候に毒づきながら。 対照的にもう一人は汗ひとつかかずに優美に歩いていた。 土砂の悲劇より数年後――蓮志郎と小竹丸の二人は前日から道に迷っていた。 |
第三話里近くで樋熊を見たという村人の報告を受け、紺天教の僧侶・萬川を中心に 村人は武器を手に山へ踏み入った。 父無し子のふたばが山から戻らない事で、厄介払いができると匂わせた村人に 誰であれ助けるのだと萬川は断言する。 |
第四話熊を斃し、ふたばを救った蓮志郎たちが宇陀方の息子であった事を知った村人達は 料理と村娘らの踊りで二人をもてなす。 その手厚い歓待に対して小竹丸は、頼み事でもあるのかと萬川に切り出すのだった。 |
第五話歓待の後、久々に風呂へ入った蓮志郎は村の事件について萬川の言葉を思い返す。 ――満月の夜に村人が征誅刀に殺される どうにかしなければと考えたその時、蓮志郎の目に入ったものは!? |
第六話異様な空気が漂う屋敷の中、征誅刀を携え蓮志郎は走る。 異変の中心へ駆け付けた蓮志郎達が目にしたのは、傷ついた萬川と 月光に妖しく煌めく刃を掲げる異形の姿だった! |
第七話『首刈り』が出た夜から何事もなく三日が経過した。 怪物の正体が悪鬼幽鬼であれば、山童様なる山の神に何かが起きたのではと考え、 蓮志郎達は双葉の案内で山奥へと探索に向かう―― |
第八話山の生き物が癒しとしていた源泉を中心に草木が枯れ、命が枯れていく。 広がる『死』の光景に呆然とするふたば。 その耳に凛――と鳴り響く鈴の音が届く! |
第九話変則的な動きで蓮志郞を攻撃する悪鬼。 しかし相手が悪鬼であれば、征誅刀の遣い手である蓮志郞の方に分があると 岩陰から期待に満ちた目で戦いを見守る萬川だが不意に違和感を感じ―― |
第十話悪鬼と狂気の遣い手を前に徐々に押される蓮志郞達。 蓮志郞の負けは全員の死を意味していた。 このまま座して死ぬくらいならば――そう思ったふたばは!? |
第十一話再び腹に傷を負った萬川は意識が遠のく最中、陰刀・茅薙の主の悲痛な叫びを聞く。 その声を聞いて、萬川は思う。 あれは征誅刀を手に入れた己である、と。 |
最終話陰刀・茅薙は折れ、その主も茅薙の後を追った。 小竹丸は征誅刀とは一体何かと思い悩む。 その小竹丸に対して主の蓮志郎は、一体何を伝えるのか? |